「永住者の配偶者ビザ」とはどんなビザ?
目次
永住者の配偶者ビザとは
「永住者の配偶者ビザ」とは、永住者と結婚した外国人が取得出来るビザです。
正式名称を在留資格「永住者の配偶者等」といいます。在留資格「永住者の配偶者等」は永住者の配偶者だけでなく、日本で生まれた永住者の子供も取得対象となります。今回は「永住者の配偶者」に絞って解説をしていきたいと思います。
永住者とは
永住者とは、在留期間を制限されることなく日本に住み続けることが出来るビザです。
永住者には「一般的な永住者」と「特別永住者」とがあります。一般的な永住者とは、海外で生まれ育ち、現在日本に住みながら永住ビザを取得した方です。特別永住者とは、日本で生まれ育った、いわゆる在日韓国人・朝鮮人・台湾人の方です。日本の植民地支配によって日本に渡り、第二次大戦後も日本で生活するようになった方々です。
永住者の配偶者ビザのメリット
永住者の配偶者ビザが取得することで様々なメリットがあります。永住者の配偶者ビザのメリットについて説明します。
就労制限がなくなる
永住者の配偶者ビザを取得することで就労制限がなくなります。
就労ビザであれば許可された仕事だけ、留学ビザであれば週28時間以内のアルバイトと、原則就労制限がもうけられていますが、永住者の配偶者ビザを取得出来れば就労制限がなくなります。会社員、アルバイト、会社経営、無職でも問題ありません。職務内容の制限もありませんのでコンビニでのレジ打ち、ホテルでのフロント業務、現場労働や単純労働でも問題ありません。フルタイム、パートタイムなど労働条件も気にせず働くことが出来ます。
本人の永住要件が緩和
永住者の配偶者ビザを取得ことで、本人の永住申請する際の要件が緩和されます。一般的なビザの場合、10年以上日本に住み続ける必要がありますが、永住者の配偶者ビザの場合、実体をともなった婚姻生活が3年以上継続しており、且つ日本に1年以上住み続けることで永住申請することが可能となります。
在留期間
永住者の配偶者ビザに付与される在留期間は「5年」「3年」「1年」「6月」となっています。初めての申請では、在留期間「1年」を付与されることが多いでしょう。更新を重ね、婚姻の実体、安定した収入、納税などの在留状況を判断した上で「3年」以上の在留期間が付与される可能性が出てきます。
永住者の配偶者ビザ更新手続きは、在留期間満了の3ヵ月前から可能となります。
審査のポイント
永住者の配偶者ビザの審査のポイントについて説明していきます。
婚姻の成立
まずは双方の国で法的な婚姻手続きが完了している必要があります。
事実婚や内縁状態ではビザの条件を満たしません。実体をともなった婚姻生活も求められますので、原則同居が必要となります。
結婚の信ぴょう性
お二人の結婚が真実の結婚であるかどうか「結婚の信ぴょう性」が審査されます。
お二人の出会いから交際、結婚への経緯説明が重要となります。結婚式の写真や、家族・友人との写真など、客観的に関係性を証明出来る書類を提出することが有効です。結婚の信ぴょう性が疑われやすいケースでは、より詳細な説明が必要となります。
【結婚の信ぴょう性が疑われやすいケース】
・交際期間が短い
・夫婦の年齢差が大きい
・SNS、結婚紹介サイトで知り合った
・離婚歴が多い
生計の維持
夫婦として継続的・安定的に生活できる収入や資産が求められます。収入が低かったり、無職の場合、不許可のリスクが高まります。その場合、現在の資産状況や就職活動を行っていることの説明、親族からのサポートを受けることが出来るなど、夫婦の生計維持に問題がないことを証明していく必要があります。
素行条件
外国人配偶者の過去の違反・犯罪、具体的には不法就労やオーバーステイなど、素行に問題があった場合、許可を取ることは難しいでしょう。素行に問題があった場合、一定期間申請は出来ませんので、事前に確認しておきましょう。
公的義務を履行していることも求められます。税金の滞納がある場合は完納してから申請をしましょう。今後永住ビザ取得をお考えの場合、税金・年金・健康保険を支払うことはもちろん、納期の遅れないようにすることが重要です。
ビザ申請の流れ
永住者の配偶者ビザの申請の流れは以下のようになります。
◎お気軽にご相談下さい
配偶者ビザの変更申請にあたって不安・心配があれば、まずは当事務所にご相談ください。外国人ビザの専門家である行政書士が、お客様一人ひとりにあったプランを提供いたします。無料相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。まずは電話またはメールにてお問合せください。
この記事の監修者
-
たろう行政書士事務所 代表
外国人VISA、在留資格を専門に取扱う「申請取次行政書士」
専門分野:配偶者・国際結婚ビザ、外国人就労ビザ、永住申請、帰化申請
【運営サイト】
たろう行政書士事務所
帰化東京サポートセンター
雇用・就労ビザ東京サポートセンター
経営管理ビザ東京サポートセンター
- 2023年12月29日配偶者ビザ永住者の配偶者ビザの更新
- 2023年12月20日事例外国人パブ(水商売)で知り合った場合の配偶者ビザ取得は難しい?
- 2023年12月19日事例離婚歴があり再婚する場合の配偶者ビザ取得は難しい?問題点と許可取得のコツ
- 2023年7月23日事例日本人配偶者がアルバイトで収入が少ないと配偶者ビザ取得は難しい?申請のコツを解説
まずはお気軽にご相談ください